ハッピーツリーフレンズ2


分離した二人
フリッピーと覚醒は、それぞれの日常を送っていた
殺戮衝動のある覚醒だが、家に閉じ込められているわけではない
今は、殺戮の代わりの欲をフリッピーが解消させている
だからこそ、殺人の起こらない、平和な日常を送れていた
しかし、とうとうフリッピーにも限界がきてしまった


「ち・・・ちょっと待ってくれ、覚醒。昨日・・・したばかりじゃないか」
ベッドに潜り、さあ眠ろうとしていたとき
突然、覚醒がやってきて、フリッピーは襲われそうになっていた

「やりたくなったもんは仕方ないだろ」
覚醒の欲は留まることを知らないのだろうか
フリッピーを押し倒し、今にも衣服を剥ぎ取ろうとしていた

「そ、そんなに頻繁にされたら・・・身が・・・もたない」
昨日のことを思い出したのか、フリッピーはわずかに頬を赤くして呟く

「俺は別にいいんだぜ。それなら、街に行ってくるまでだ」
覚醒は、にやりと笑う
こう言えば、フリッピーが断れなくなると知っているのだ

そう、欲求がたまっているときに街へ行かしてしまえば
それはつまり、殺人が起こることを意味する
せっかく、殺戮衝動を抑えられる方法を見つけたのに、みすみすと殺人を犯させたくないと、フリッピーは思っていた

けれど、二日連続で激しいことをされたら、本当に身がもたなくなる
そんな中、あることを思い付いた
それは、とてつもない羞恥が伴うことだが、背に腹はかえられなかった


「・・・とにかく、君が満足すればいいんだろ。
それなら・・・僕が、自発的にする・・・から・・・」
そう言うだけでも照れ、言葉が尻すぼみになる
その言葉の意味を汲み取った覚醒は、またにやりと笑った

「なら、してみろよ。お前が満足に事を進められるならな・・・」




覚醒はベッドに座り、フリッピーは床に膝立ちになっている
ちょうど、顔のあたりには覚醒の腰がある
フリッピーは緊張で唾を飲み、おぼつかない手つきで覚醒のベルトを外した
そして、躊躇わないうちにズボンをずらす
覚醒は、珍しいこの状況に、すでに高揚していた

フリッピーは、恐る恐る覚醒の下肢を覆っているものに手をかけ
高揚している覚醒のものを、その場にさらした

まじまじと見たことのないものを目の当たりにし、フリッピーの心音が跳ねる
思わず目を逸らしたくなったが、ここで尻込みするわけにはいかない
フリッピーは小さく深呼吸し、そして、自分の目の前にあるものを咥え込んだ

「っ・・・」
温かい中に自身を含まれ、覚醒の息がわずかに熱を帯びる
その行為をしているフリッピーのほうも、今自分がしていることを考えると、体が熱を覚えずにはいられなかった

歯を当てないようにしながら、こわごわと覚醒に舌を這わせる
固く、熱を持っているそれを、どうすれば満足させられるかなんてわからない
とにかくし続けるしかないと、フリッピーは羞恥を抑え、ひたすら愛撫していった

「そんなんじゃ、いつまで経っても満足させられないぞ?
ほら、もっと深くくわえてみろよ・・・」
覚醒は、フリッピーの頭を強く押す

「んんっ・・・!」
強い力で押され、フリッピーは呻く
口内に覚醒のものが進んできて、喉を突かれそうになる
しかし、その前に、フリッピーは覚醒のものを全てくわえ込んでいた

「ん、んんっ・・・」
喉の奥までは届かなかったものの、苦しいことは苦しくて
フリッピーは、まともに舌を動かせなくなっていた

顔を引こうにも、頭を抑えつけられていて身動きがとれない
それでも、何とか満足させねばならないと、必死に愛撫しようとする
だが、口内の大部分を覚醒のものに侵されているせいで、やはりほとんど動けなかった

痺れを切らしたのか、覚醒が頭を押す手を離す
そして、今度は引きはがすように髪を引っ張った


「うっ・・・」
突然に解放され、フリッピーは大きく呼吸する
一息ついたのもつかの間、髪の次は腕を引かれ、ベッドに引き込まれていた

「やっぱり、俺がしてやらないと無理みたいだな?」
覚醒は、不満げではなく、新たな楽しみを見つけたような目でフリッピーを見る

「ち、ちょっと、待っ・・・」
危険を察知したフリッピーが制止しようとするが、高揚している相手は聞く耳を持たない
いきなりベルトを取られ、瞬く間に下肢を曝される

「ひっ・・・」
もう、されるがままになるしかないのだろうか
高揚しきっている覚醒に、どれほど激しくされてしまうのかと思うと、フリッピーはとたんに怯えていた
その身が強張るのを感じたのか、覚醒はふいにフリッピーを引き寄せた


「・・・加減はしてやる。お前が足腰立たなくなったら、俺も迷惑だ」
「え・・・」
相手を心配する、らしくない言葉を耳元で囁かれ、フリッピーは目を丸くする
すると、その隙を見計らい、背を抱くように覚醒の手が伸ばされ
下肢の窪まりに、指が埋められていった

「あ・・・っ!」
敏感な箇所に刺激を感じ、フリッピーは思わず覚醒の肩にしがみつく
埋められた指はすぐに限界まで差し入れられ、フリッピーの熱を高めていった

「最初の頃に比べれば、だいぶ解れやすくなったもんだな。
声も、遠慮なく出すようになってなぁ」
覚醒は、からかうような口調で言う

「っ・・・、誰が、そんなふうにしたと思ってるんだっ・・・」
羞恥ゆえに、声を発そうとしなければ、指で無理矢理口をこじ開けられ
昨日の行為の余韻で、体は緩みやすくなっている
全て、覚醒が欲のままにしたこと
フリッピーは、ほとんど抵抗することはできなかった


「これなら、あんまり時間かけなくてもよさそうだな。潤滑剤は、たっぷりある」
覚醒は指を抜き、不適に笑うと、正面から抱き留めていたフリッピーの体を反転させた
後ろから抱き抱え、決して逃げられないよう腕を回す
そして、今までにない体制に相手が動揺する前に
抱き留めている体をわずかに持ち上げ、自分の高揚しているものを、フリッピーの中へと入れていった

「あっ、あぁっ・・・!」
液をまとったものは、淫猥な感触を与えながらフリッピーの中を犯してゆく
覚醒がそれを進めているというよりは、上に座らされたフリッピーが、自らの体重を抑え切れず沈んでいっているようだった

「うぅ・・・っ、は、あぁっ・・・」
潤滑剤のおかげか、それほど痛みもなく覚醒を最奥まで感じる
けれど、その滑りをよくしたものは自らの液で
さっきまで、覚醒のものをくわえていたのだと思い出すと、顔から火が出そうになった

とたんに羞恥心が沸き上がってきて、フリッピーは口をつぐむ
それに気付いた覚醒は、閉口するのを許さなかった

「誰が口閉じていいって言った?こじ開けられたいか」
フリッピーが返事をする前に、覚醒は閉口している口元へ指を持っていく
そして、問答無用で唇を割り、指を入れて口をこじ開けた

「ぐ・・・っ」
入り込んできた二本の指に舌を捕まれ、フリッピーはくぐもった声を出す
さらに、声を発させるため、覚醒はもう片方の手で、高揚しているフリッピーのものをおもむろに掴んだ

「ふ、ぁあ・・・っ!」
熱を帯びた自身に触れられ、フリッピーは高い声を上げる
口内の舌は、未だに覚醒の指に捕われていて閉じることができない
抑制できない声は、覚醒を興奮させる要因となっていった
けれど、覚醒は自身をフリッピーの最奥に位置させたまま動かないでいた


「楽させてやるから、そのぶん余計に喘いでな。」
覚醒は耳元でそう言い、そこへ舌を這わせ始める
耳朶からふちをなぞるように、ゆっくりと

「はぁっ・・・んんっ・・・」
耳元に、背後から舌を這わされ、フリッピーは熱い息を吐く
そして、手の動きも止めることはない
覚醒はフリッピーの下肢にある熱いものを、耳と同時に愛撫した

「あっ・・・!ふ、ぁ・・・っ」
耳、口、下肢、さらには自身の中にまで覚醒に触れられていて、フリッピーはどうにかなってしまいそうだった
覚醒が動かないおかげで、体は辛くなかったが
そのぶん、刺激を集中して感じてしまい、そのたびにフリッピーの中は収縮し、覚醒にも熱を与えていった

その熱をまだ感じていたいのか、下肢を愛撫する覚醒の手はやんわりとしたものが続けられる
じわじわと与えられる刺激に、フリッピーの息はだんだんと荒くなっていった


「か・・・覚醒・・・っ、も、う・・・」
途切れがちの声で訴える

体が熱くてたまらない
もう、達させてほしいと
フリッピーは初めて、自分から訴えていた

「フン、まさかお前がそんなことが言えるようになるなんてな。
いいぜ・・・ご褒美に、そろそろイかせてやるよ」
吐息と共に囁きかけ、覚醒は下肢を愛撫する手を動かす
今度は、ゆったりしたものではなく
相手を限界に達させるような、荒々しい手つきで
先端から、根本まで余すとこなく触れていった

「っ、んんっ、あぁ・・・」
掌で包み、指先でなぞられるたびに、フリッピーの体の一部がしきりに反応した

そうすると、自分の中にいる覚醒が呼応するかのように脈打つのが感じられ
もう、お互いは昂る熱のことしか考えられなかった

耳が弄られ、舌が絡め取られ、そして、下肢に淫猥な液の感触を覚えた瞬間
フリッピーの身が、震えた


「んん・・・っ、あ、ああぁっ!」
今までにない、上ずった声
抑えきれなくなった液は覚醒の手に散布され、とたんに収縮した体は覚醒にも強い悦を与えていた

「っ、は・・・」
フリッピーの耳に、ひときわ熱い吐息がかかる
感じた熱はそれだけではなく、もう一か所
最奥まで犯されている自身の中にも、覚醒の欲と熱情を感じていた

自分の中に覚醒の欲が流れ込んできたのを感じた後
フリッピーはその身を抜くわけでもなく、ぐったりと覚醒に身を預けた




「楽だっただろ?」
覚醒は、まだ方で息をしているフリッピーに問いかける

「・・・まあ、昨日よりは・・・」
気が落ち着いてきたことで羞恥が湧きあがって来たのか、返答の声は小さかった
確かに、あまり激しくはされず、とある箇所への負担は小さかったが
体に感じる脱力感は、相変わらずだった


「あの・・・そろそろ・・・その・・・抜いて、ほしいんだけど・・・」
フリッピーは、また控えめに言う

お互いが達し、時間が経った今でも、まだ覚醒と繋がりを保ったままでいる
このまま、自分の体の中に覚醒のものを感じ続けていると
疲労とは裏腹に、また昂ってきてしまいそうだった

フリッピーは頼んだが、覚醒は答えない
それどころか、その答えの代わりだと言わんばかりに、フリッピーの下肢のものに再び触れていた

「ひっ・・・な、何して・・・っ」
「やっぱり、刺激が足りないと、それだけ物足りないんだよ。
お前も、そうなんじゃないのか?」
覚醒は意地悪そうに笑い、熱を解放した後のものをやんわりと撫でる

「そ、そんなこと・・・っ、ぁ・・・」
濡れた手で触れられ、行為の後だというのに思わず声を出してしまう
ついさっき解放した、自分の液
粘液質なそれが、自身にまとわりついてゆく
淫猥な感触に、フリッピーは再び熱を覚えてしまいそうだった

「同じようにイかせてやるよ。・・・起たなくなるまでな」
「え、ちょ、ちょっと、っ・・・んんっ・・・!」



昨日今日の行為で、しばらくは覚醒の衝動を抑えられるだろう
しかし、覚醒は最初に言った「加減はしてやる」ということを忘れているようで
その後も、フリッピーの言葉に耳を貸すことはなかった
行為の果てに、起たなくなるのは足腰の方かもしれない―――




―後書き―
読んでいただきありがとうございました!
自重せずにもう一話、モチベーションが溢れていたので書いてみました
それもこれも、ピクシブにすばらしすぎるイラストがありふれているせいだ←
なぜだか、覚醒×軍人だと発禁モノしか思いつかないっていう