(注意※これは、管理人が見た夢を元に妄想を膨らませていった、何とも危ない出来の小説です。。
本能のままに書いたところがあるので、自重していません。今更ですが。
複数人を相手にしたな内容なので。
一対一じゃないと嫌だ!と、いうお方は見ない方が・・・身のため・・・かと・・・)




限りなく危ない夢と妄想1



ごく一般的な大学に通う、一般的な友人グループ。
温厚で博学なアス、クールでスタイリッシュなシン、控えめで大人しいユウヤ。
そして、小柄で女装が似合うジェン。
僕等は、たいてい5人で行動し、遊びに行くことが多かった。

けれど、最近、僕には彼女ができた。
それで、5人と合う頻度は減っていってしまったが。
女っ気のないグループにずっといるのではなく、たまには、愛しい相手と一緒にいたかった。
珍しくユウヤが一人で会いに来たのは、そんなときだった。
その理由は、車に乗ってみたいけれど、全員で来たら乗りきれないからだそうだ。

大学に入って早々、僕は免許を取ったが、まだ初心者マークが取れていなかった。
多少、不安はあったけれど30分ほどならいいと言い、僕はユウヤを助手席に乗せた。
道はなるべく大通りを選び、細くややこしい道は避ける。
そうして、車が折り返し地点に辿り着いたとき、ふいにユウヤが言った。


「ルイ・・・ボク、ジェンのことが好きなんだ」
「へえ、そうなのか」
ユウヤの言葉に、僕はさして驚かなかった。
自分に彼女がいたから、あまり興味がわかなかったのかもしれない。
それよりも、運転に集中していたので、生返事で流してしまった。
けれど、次の言葉に、僕はハンドルを取られそうになった。

「ボクは、ジェンのことをただ愛したいわけじゃないんだ。。
・・・ジェンの血を浴びて、涙を流してる姿を見て、やりたい」
本当に、もう少しでハンドルが誤操作を起こすところだった。

「何で・・・そんなことを?」
内心は、質問攻めにしたくて仕方がなかったけれど。
刺激しないよう、冷静に問いかけた。

「・・・わからない。ボクには元々そんな気質があって、たまたまこのタイミングで目覚めたのかも。。
アスに言ったら・・・協力してくれるって」
ハンドルを持つ手が、嫌な汗をかく。
温厚なアスが、そんな狂ったことに協力するなんて信じられなかった。

たまに、何を考えているのかわからないところはあったが。
それは、博学ゆえ、自分には想像もつかない知的な計算がされているのだろうと思っていた。
これ以上衝撃的なことを聞かされると、事故に繋がるかもしれない。
そう危惧したとき、広い駐車場が見えたので、僕はすぐに車をそこへ止めた 。


「それで・・・僕にも、協力してほしいなんて言うのか」
「うん、できれば」
ユウヤは、平然とそう言った。
やりたい、ということには、たぶん二つの意味がある。
性的欲求を満たしたいということと、相手を亡骸にしてしまいたいということ。
控えめなユウヤの内情に、そんなサイコキラーのようなものが渦巻いていたなんて。
すぐには信じたくなくて、一時の気の迷いであってほしいと願った。

「でも、強要する気はないよ。ルイにはただ、ボクを送っていってほしいだけなんだ」
僕は、反応できなかった。
殺人なんかに協力したくない。
自分に飛び火がかかり、停学や退学になるのは嫌だった。

「お願い、ルイ。皆と待ち合わせてる場所まで、乗せてくれるだけでいいんだ。。
それ以上の迷惑は、絶対にかけないから」
懇願してくるユウヤは、必死だった。
いつも、あまり感情を表に出すことをしないユウヤが、必死になっている。
その勢いに気圧されて、僕は弱弱しく首を縦に振ってしまっていた。

「ありがとう!・・・ごめんね。・・・ボク、ここからは歩いて帰るよ」
ユウヤはそう言い残し、車から降りた。
一人、取り残された僕は、その日まで頭を抱えることになった。





そして、約束された日が、とうとうやってきた。
もう、授業なんて頭に入らず、四六時中この時のことを考えていた。
どうか、ユウヤの気が変わっていてほしいと願ったが。
それは、叶わないことだった。

「来てくれたんだね、ありがとう。・・・行こうか」
ユウヤの言葉には、有無を言わせない雰囲気があって。
僕は、目的地まで車を走らせた。


場所は、人気のない廃工場。
まさに、やりたいことをするにはうってつけの所だった。
工場の前には、アスと、シンが揃って待っていた。
まさか、シンもこんなことに協力しているなんて。
愕然としたところで、ユウヤに声をかけられた。

「ここでいいよ。ルイ・・・本当に、ありがとう」
ユウヤは、これからすることを思わせないような笑顔で言った。
僕は何も返せず、ユウヤを下ろすとすぐに帰宅した。
それから先のことは、何も考えたくなかった。
送っただけとはいえ、皆がやらんとしていることを止めなかった自分のことも。
友人のジェンがどうなってしまったのかということも、何も。





休日明けの登校日。
学校に、ジェンの姿はなかった。
あれは、悪夢であってほしいと、切実に願ったが。
やはり、そんな祈りは届かなかった。
ジェンがいないことが判明したときから、気が重たくて。
彼女に誘われても、今はとても会う気がおこらなかった。

皆を止めなかったことを、後ろめたく思ってしまっている。
罪の意識が、これほど気分を憂鬱にさせるものだとは思わなかった。
僕は、誰とも会話をしないまま帰ろうとしていたが。
ふいに、聞き慣れた声に呼びかけられた。

「ルイ、一緒に帰ろうぜ」
振り返ると、そこにあったのはシンの姿。
僕はどんな顔をしていいのかわからず、戸惑った。

一緒に帰ることは、珍しくない。
けれど、今は強い緊張感を覚えずにはいられなかった。
とりあえず並んで歩くが、会話は弾まず、とぎれがちにぽつりぽつりとしゃべるだけだった。
だから、自分の家が見えたときは、心底ほっとしていた。
けれど、家に辿り着く前に、シンに腕を強く引かれて、裏路地に連れ込まれた。


「お前・・・何で、来なかったんだ?」
一瞬、言葉の意味を考える。
それは、廃工場のことを言っているのだとわかったけれど、認識したくなかった。
僕は腕を振り解き、路地から出ようとする。
だが、さっと体を抱き留められ、両腕に束縛された。

「ジェン、かなりよかったぜ。俺もユウヤも、あることが切欠でやってみようって思ったんだけどな・・・。
実際、自分があんなことを楽しめるなんて思わなかった」
耳元で囁かれ、さっと、血の気が引いてゆく。
仲良くしていた相手は、快楽殺人者の集まりだったのだろうか。
あることが切欠、と聞き、それを尋ねてみたかったが。
今は緊張感が強すぎて、問う余裕はなかった。
何も言えずただ沈黙していると、耳に息がかかり、そのまま耳朶に舌が這わされた。

「っ・・・」
弄られた感触に、思わず身震いする。
シンは、血を見ることの快楽だけではなく、別のことにも目覚めてしまったのかもしれない。
身の危険を感じた僕は全力でシンの腕を振り解き、振り返らずに走った。



帰宅すると、すぐに家の全ての窓に鍵をかけ、ドアチェーンもかける。
短い距離を走ってきただけなのに、やけに心音が荒かった。
ソファーに座り、心臓を落ちつけようとすると、帰宅を待っていたかのように電話のベルが鳴り響いた。
嫌な汗が、背中にじんわりと流れる。
五回ほどベルが鳴った後、僕は受話器を取った。

「やあ、ルイ」
聞こえてきたのは、聞きたくなかった友人の声。
「この前は、ユウヤを送ってくれてありがとう。おかげで、皆満足できたよ」
受話器から聞こえてくるアスの言葉に、何か抗議したくても。
口がぱくぱくと動くだけで、言葉が出てこない。
そんな様子を見透かしているように、アスは微笑する。

「ルイ、君はユウヤを送っただけかもしれないけど、関係ないわけじゃないんだよ。。
僕も皆も、君が切欠でこんなことを思いついてしまったんだ」

「え・・・」
思わず、受話器を落としそうになる。
ジェンが悲惨なことになってしまった原因は、僕にあるというのだろうか。
頭の中で、ぐるぐるとアスの言葉が反復される。

「その切欠を知りたいかい?それなら、明日、僕の家においで。。
大丈夫、ジェンと同じようにはしないと約束するから」
そこで、電話は一方的に切られた。
返事を待っても、僕には何も言葉を返せないと悟ったのだろう。
僕は膝をつき、その場に崩れた。

責任は、僕にあるのだろうか。
知りたかったら、家に来いと、アスはそう言った。
同じようにしないと約束するとも言ったが、素直に赴けば、何をされるかわからない。
けれど、どうしても知りたくなった。
皆を狂気に走らせてしまった原因を。
その日、夕食を食べる気が起こらなくて、僕は体を温めたらすぐに寝てしまった。





翌日、僕はアスの家に来ていた。
一人暮らしのわりには大きい家で、皆で集まる時はよくここに来ていた頃が懐かしい。
震える指で呼び鈴を押すと、すぐにアスが出迎えた。

「よく来たね。どうぞ、入って」
いつもと同じように、アスは僕を部屋に案内する。
先導されて部屋に入ると、いつの間に新調したのか、一人暮らしにしてはやけに大きいベッドがあり。
その上に、シンとユウヤが腰かけていた。
嫌な予感がして、きびすを返そうとする。
だが、扉の前にはアスが立ち塞がっていた。

「駄目だよ、ルイ。切欠が知りたいんだろ?」
それは確かだったが、それならなぜ一対一ではないのか疑問だった。
尋ねようとしたが、その前にシンに腕を引かれ、無理矢理ベッドの方へ連れて行かれる。
そして、体が投げ出され、僕はベッドの上に乗り上げて尻餅をついた。

「心配しなくても教えてやるよ。いろいろと終わった後でな」
何かをする気なのだと察し、悪寒がする。
もしかして、昨日のアスの言葉はやはり嘘で、自分も、ジェンと同じことをされてしまうのだろうか。

「大丈夫、僕等は君の血が見たい、なんてことは絶対に思っていないから。。
でも、どうしても、してしまいたいことがある」
アスがベッドに乗り上げ、正面に来る。
その言葉を本当に信用していいのかわからなくて、緊張感がまだ消えない。
体を強張らせていると、アスが手を伸ばし、僕の服のボタンを外し始めた。

「アス、何を・・・」
その行動は、血を流させるには、衣服は邪魔だと言っているようにしか見えなくて。
僕は、とっさにアスの手を止めようとする。
けれど、いつの間にか背後にはシンがいて、以前のように抱きすくめられ、動きを封じられていた。

「や・・・やだ・・・」
弱弱しく講義するが、アスの手は止まらない。
上着を取られ、肌着を取られ、上半身を隠すものがなくなる。
そして、次は下半身の衣服にも手がかけられた。
僕は足をばたつかせて抵抗するが、それはユウヤに抑えられてしまう。
アスは淡々と衣服を脱がせてゆき、もう取り払うものがなくなったところで顔を上げた。


「今から、何をするか・・・わかる?ルイ」
顎を取られ、目を見るよう促される。
皮膚を切るのに邪魔なものがなくなったから、ナイフを取り出すのだろうと思っていた。
非協力的な相手の、口封じをするつもりなのだろうと。
恐怖で何も答えられないでいると、ふいに、感じた。
痛みではないが、それほどに強い感覚を。

「あ・・・っ!?」
下肢が、びくりと反応する。
気付けば、露わにされた自分のものがシンの手に包まれ、愛撫されていた。

「約束通り、切り裂いたりはしないよ。。
少し、荒っぽいことはさせてもらうかもしれないけれど」
言葉を言い終えると同時に、アスの唇が覆い被さってきた。

「ん・・・っ!」
とっさに、口をつぐむ。
だが、再び下肢に刺激を感じると、声を出さずにはいられなくなってしまう。
そうして開いた口内には、すぐにアスの舌で犯されていった。

「あ、ぁ・・・っ、は・・・」
口内を弄られ、下肢を愛撫され、自ずと息が粗くなる。
恐怖に怯えながらも、どうしても体は反応してしまう。
そうして、下肢が熱くなってきたところでシンの手が放され、アスも離れた。


しかし、これで解放されるはずもなく、今度はユウヤが身を近付けてくる。
怖い、と感じたが、体を動かすことはできない。
今度こそ、血を見ることになるかと思ったが。
体を襲ったのは、やはり違う感覚だった。
ユウヤは上体を傾け、シンの手に包まれていたものを、何の躊躇いもなく自分の口内へ含んでいた。

「ああ・・・っ!」
自身のものを咥えられ、また声が抑えきれなくなる。
一旦は行為を止めたシンだったが、そのまま諦観しているわけではなかった。
シンは、ユウヤが咥えているもののさらに舌にある窪みへと手を伸ばし、そこへ指先を埋めていた。

「や、ああ・・・っ」
何も受け入れたことのない窪みは、細い指でも反応を示し、強張る。
それでも、シンは指を増やし、強張りを解くよう、しきりに解していた。
指がわずかに曲げられると、嫌でも体が反応してしまう。
そして、ユウヤに含まれているものは、舌を這わされるたびに熱くなっていった。

「ふふっ・・・ルイの表情、すごく良いよ・・・。
僕も、もう抑えられなくなりそうだ・・・」
アスは、まるで見惚れているような眼差しをして、僕の頬を撫でる。
その手つきは、人を傷つけたことがあるのかと疑うほど、優しげなものだったけれど。
無理に行為が成されている今、その愛撫は緊張感を覚えさせるもの以外の何物でもなかった。


「シン、そろそろいいんじゃないかな」
「・・・そうだな」
アスが言うと、シンは指を抜き、ユウヤは口を離した。
体に感じる刺激がなくなったが、荒い息は止まらない。
むしろ、行為が中断されると、体が疼いてしまっていた。

いつの間にか恐怖を忘れ、悦楽に浸っている自分に驚く。
そして、息を整える暇もなく、体がシンに抱きかかえられ、腰が浮いた。
何をする気なのか、察しがついたその瞬間。
体の中に、シンが入ってきていた。

「あっ、あぁぁ・・・っ!い、ぅ・・・っ」
身を裂かれるような痛みが、全身に走る。
それでも、解された体は、シンのものを受け入れ始めてしまっていた。
痛がっている様子を見て、ユウヤが再び身を寄せる。
その次に起こったのは、予想もしていなかったこと。
ユウヤは服を脱いだかと思うと、さっき自分が咥えていたものを、自分の体の中へ埋めていった。

「えっ・・・あ・・・!」
信じられない光景に目を丸くしたが、瞳はすぐに悦を帯びたものに変わってしまう。
「っ、んん・・・」
同じように痛みを感じているのか、ユウヤがわずかに呻く。
だが、腰を引くことはなく、徐々にそれを自身の中へ受け入れていった。

「う、ぁ・・・あぁ・・・っ」
ユウヤの体重が加わって体が沈み、シンのものが奥へと埋められてゆく。
もう、これ以上受け入れることはできないと感じたとき。
自分のものは、全てユウヤの中に納まってしまっていた。
その中で、自身のものが締め付けられる。
そうして、全体が圧迫されて刺激を受けると、息は熱くなってゆくばかりだった。


「ルイ・・・僕のも、ユウヤがやったようにしてくれる・・・?」
呼びかけられ、アスの方へ目を向ける。
そこに差し出されていたのは、熱を帯びたアス自身のものだった。

それを口内へ含むのは気が引けて、息を抑えつつ口をつぐむ。
けれど、ふいに、シンが腰を動かしたせいで、思わず声を発してしまった。
その瞬間、目の前にあったものは、開いた箇所へ入ってきていた。

「ん、ぅ、んん・・・っ」
口内にアスのものを含んでしまい、呻く。
顔を引こうと思ったが、後頭部を抑えられ、それもままならない。
アスのものに、じわじわと口内を犯されてゆく。
喉を破られてしまうのではないかと怯えたが、そこまでは届かないようだった。

アスが収まるのを見ると、シンとユウヤは自らを動かし始める。
シンは、埋めているものを引いたかと思うと、突き上げる様に奥へと進め。
ユウヤは、自分で体を浮かせ、再び沈めてゆき、中のものを圧迫していった。

「んん・・・っ!は、あ、ぁ・・・っ」
喘ぎを漏らすが、口内にあるもののせいでうまく発せない。
そうして、声を発声しようとするたびに、舌は自ずとアスのものに触れ、這わされてしまっていた。
それは、自分で思っている以上に、相手に悦楽を与えるものだったのか。
アスは大きく息をついた後、自身を引き抜いていた。

「っ、ぁ・・・」
口内を圧迫していたものが引き抜かれたその瞬間に、アスは吐精した。
胸部の辺りに、アスの白濁がかかる。
そうやって、欲を解放したがっているのは、僕も同じだった。

ユウヤがふかぶかと身を沈め、自身の全てが受け入れられ。
体を引き寄せられ、シンのものに最奥を突き上げられた瞬間。
解放された口から、高い声が発されていた。

「あ、あぁ・・・っ・・・は、ああぁっ・・・!」
絶頂に達し、抑えきれないものが体から解放されてゆく。
それは、全てユウヤの中へ注がれていってしまった。
「ん・・・っ、あぁ・・・!」
それでユウヤも達したのか、起ちきっていたものが震える。
そして、その液はそのまま体へと散布され、アスのものと混じり合った。

「っ・・・は・・・」
耳元でわずかな呻きが聞こえ、シンのものが引き抜かれる。
すると、シンは急いで体をずらし、先の二人と同じ個所に、自分の熱を解放させた。



ユウヤが腰を上げ、達したばかりのものが解放されると、僕は完全に脱力した。
ぐったりと、シンに身を預ける。
この間に、アスは三人の液がかかった胸部に手を伸ばしていた。
アスは、それらを指先で混ぜ、絡め取る。

「ほら、ルイ・・・僕等、三人のものだよ」
液が絡んだ指が、差し出される。
脱力し、閉じることのできない口内に、それは指ごと差し入れられた。

「は・・・」
唾液とは違うものが、舌にまとわりつく。
指が奥へと挿し入れられると、ほとんど無意識の内に、それは嚥下されてしまった。
粘液質な液体が、喉を通りすぎて行く。
それが三人のものなのだとわかっても、今更戻すことはできなかった。
その様子を見て、アスは満足そうに笑っていた。


「ふふっ、約束通りに教えてあげるよ。僕等はね、皆君に気があったんだよ。。
でも、君は彼女なんて作ってしまった。だから、僕等はジェンを利用して、君がここへ来るようにしたんだ。。
普通に、僕等が君を求めても、君は絶対に応えなかっただろう?」
まだ脱力感が消えない中で、僕は黙って話を聞いていた。

好意を持っている相手に彼女ができたから無理矢理こんなことをするなんて、どれだけ身勝手なのだろうか。
確かに、普通に求められても、応えはしなかった。
だからと言って、そのためにジェンを利用したなんて。
それほどまでに強い愛はとても重く、恐怖さえ感じるものだった。

「君は、僕等のものを受け入れてしまったんだ。・・・もう、どこにも逃がさないよ」
アスが、怪しく笑う。
僕は反論することを諦めて目を伏せ、重たい瞼を閉じた。




「・・・それにしても、うまいこと思いつくもんだな。さすがは博学だ」
眠りに落ちたルイを横に寝かせ、シンが言う。
「ああ、ジェンが海外へ長期旅行に行くって聞いてね、すぐに思いついた。。
恐怖は、人を縛り付けるものだから」

「でも、ジェンが帰ってきたら・・・どうするの?」
不安そうに、ユウヤが問う。
「そのときはそのとき、また、何か考えるさ。でも・・・」
アスは、ルイの前髪をそっと撫でる。
大切な割れ物を扱うような、優しい手つきで。

「ジェンが帰ってくるまでは・・・縛り付けておこう。僕等の所に・・・」


―後書き―
読んでいただき・・・ありがとうございました。
何だか、設定がかなりぶっとんじゃっていますが。
管理人が見た、物騒な夢が元となっていますので、どうか・・・御愛嬌をorz。
ちなみに、夢の場面は、少年(ユウヤ)が友人の少年(ジェン)を殺しに行く場面まででした。。
そこから先は、全て危ない妄想のたまものです。。

ですが、そのままではあまりにダークな話になってしまうので。
最後に、ささやかながら救いを入れてみました。
それにしても、まさかの4P・・・。
考え始めるとモチベーションが止まらなくなってしまい、一日でざっと書いてしまったので。
心理描写が少なかったり、あっさりしている場面があります。
モチベーションが萎える前に書きあげなければ、ぱったり文が進まなくなってしまうので・・・。
以上、全く自重していない、限りなく危ない夢と妄想をふんだんに含んだ小説でした。。