羞恥心満載な瑞海小説



海音寺は、テトラを連れて瑞垣の家に来ていた
瑞垣の家に行くとたいてい、いやらしいことをされるから警戒していたのだが
昨日電話がかかってきて、パパイヤが寂しそうにしてるからテトラと遊ばせてやってほしいと言われて
そういう事やったら大丈夫だろうと、今は疑うことなく無防備に瑞垣の部屋に居た

「お待たせー一希ちゃん」
ひょうひょうとした声と共に、瑞垣がパパイヤを抱えて入ってきた
パパイヤはテトラを見つけるとするっと腕を抜け、駆け寄ってくる
テトラもパパイヤに気付くと、嬉しそうに鳴き、二匹は楽しそうにじゃれあいはじめた

そんな二匹を、海音寺はかわいいなぁと、温かい目で見守る
そして、瑞垣はそんな温かい目をしている海音寺をかわいいなぁと、少々いやらしい目で見る
海音寺がそっとパパイヤの方に手を伸ばすと、甘えるようにすり寄って来た

「パパイヤはかわいいなあ、テトラもかわいいけど、二匹がじゃれてるとかわいさ倍増じゃ」
海音寺はパパイヤを撫で、幸せそうな笑みを浮かべている
「パパイヤ、おいでー」

たまらなくなって、海音寺は軽々とパパイヤを抱きかかえた
人見知りしない性格なのか、パパイヤは嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らす
瑞垣は、そんな様子を面白くなさそうな様子で見ていた
そして、次の瞬間、瑞垣の理性を吹き飛ばす出来事が起こった

「にゃーん」
パパイヤは一声鳴くと、海音寺の唇を軽く舐めていた
「ははっ、くすぐったいなぁ」
それを見たとたん、瑞垣に激しい嫉妬心が湧き上がってきた
あんなに簡単に、海音寺の唇を奪ったパパイヤがとても鬱陶しく感じて
瑞垣は海音寺の前に歩み寄り、無理矢理パパイヤをはぎとった
そして、扉の向こうへテトラもろとも追いやった
海音寺は瑞垣の唐突な行動に、呆然とする

「ど、どうしたんじゃいきな・・・・・・・んっ!」
言葉を言い終わらない内に、瑞垣は海音寺に口付ける
猫なんかに易々と奪われたことが我慢ならなくて、衝動的に行動していた
逃げようとする海音寺を力づくで引き寄せ、さらに深く口付ける
戸惑っている海音寺の舌を捕え、絡ませると交り合う水音と共に甘い声が聞こえた

「は・・・ぁっ・・・瑞・・・垣・・・」
濃厚な口付けに、海音寺の頬にだんだんと熱がのぼり、力が抜けてくる
熱を感じ取った瑞垣はゆっくりと海音寺を押し倒し、名残惜しむように唇を放した

「な、なんなんじゃ、いきなり・・こんな・・・」
瑞垣は黙りこくって、海音寺を見下ろす
自分の飼い猫に嫉妬したからだと、そんなみっともないことはとても言えなかった
「んー・・・一希ちゃんが猫と比較にならないくらいかわいかったから・・・かな」
誤魔化すようだったが、嘘は言っていない
本当に、パパイヤを撫でている海音寺はすぐさま押し倒したくなるほど愛らしかった

「何言って・・・ひゃっ!」
瑞垣が首筋に舌を這わしてきて、海音寺の言葉は再び中断された
軽く舐められただけなのに、つい声があがってしまう
いやらしい感触に慣れていなくて、羞恥心が頬を染めた
「ホンマ、一希ちゃんはいい反応してくれるなぁ」
そう言いつつ、瑞垣は海音寺のシャツのボタンを取っていく

「なっ、何するんじゃ!香奈ちゃんが帰ってきたらどうするつもりじゃ」
「香奈は修学旅行でいませーん。親も夜まで帰ってこないし、問題ないやろ?」
「う・・うぅー・・・」
海音寺はもう言葉が見つからず、押し黙ってしまった
それをいいことに、瑞垣は海音寺のシャツをさっと取り払う
そして、相手が身構える間も与えず胸の突起を甘噛みした

「ひゃっ!」
敏感な部分を刺激され、海音寺はびくりと体を震わせる
そんな反応がまたかわいらしくて、瑞垣にはもっと恥ずかしく乱れた姿を見てみたいという欲望が沸き上がってきていた

「あかん・・一希ちゃんかわいすぎて、もう止められへんわ」
「瑞垣・・・・・・んっ・・・」
優しく口付け、海音寺の気が緩んだ隙に、ズボンのベルトを解く
抵抗されない内に、下肢の服をどんどんずらしていった
そして、口付けたまま、露わになった海音寺のものに触れた

「んっ!?ん・・っ・・・ん・・・!」
少し目を開くと、目を強く閉じて羞恥に耐える海音寺が見える
口を解放してやると、いっそう甘い声が発された
「あぁっ・・ぁ・・・」
絶えず手を動かしそれを撫でてやると、物の数分も経たない内に白い液体が流れ落ちてくる
その粘液質な感触が、いっそう感度を増してゆく
瑞垣は、目に涙を浮かべて恥じらっている海音寺を見て口端を上げた

「そろそろ、いい頃やな・・・」
瑞垣は、どこからか細い棒状の物を取り出し、海音寺の液体を付ける
背に腕をまわし、後ろからその棒を、窪みへとあてがう
そして、ゆっくりと海音寺の中にそれを入れていった

「ひぁぁっ!・・・い・・痛っ・・・・」
少しずつ奥へ進めて行くと、海音寺の息が荒くなっていく
瑞垣は乱れていく海音寺の姿に、高揚感を覚えずにはいられなかった

「瑞垣・・これ、なに・・?」
「ドライバーやけど?」
「う・・・い、嫌じゃ・・・抜いて・・・」
瑞垣は聞く耳持たず、泣きそうになっている海音寺に優しく微笑みかける
そして、ドライバーを持つ手に力を入れ、さらに奥まで進めた

「ひっ・・あ・・あぁっ・・・」
急に進んできたその刺激に、前の昂りからまた白い液体が流れてくる
それを見て、瑞垣はやっとドライバーを引き抜いた
「はぁ・・・ぁ」
海音寺は顔を赤く染めて、肩で息をする

「一希ちゃんほんまかわいいなぁ、そろそろ俺も・・・我慢の限界やわ」
瑞垣も自分の服を脱ぎ、海音寺の肩を押して仰向けにさせる
「ちょっと痛いかもしれへんけど、堪忍してな」
「え・・・・・っ!?ひ、あ・・・!」
瑞垣の言葉が終わると同時に、ドライバーとは違う、熱い物が入ってくる
さっきとは比べ物にならない痛みが体を襲い、海音寺は悲鳴にも似た声を上げていた

「やっぱ・・ちょっとキツイな・・・」
「ひ・・・ぅ・・うぅっ」
ゆっくりと、だが確実に奥へ入ってくる物の痛みに耐えるように、海音寺は強く目を閉じる
その時、ふわりと頭を撫でられる感じがした
うっすら目を開いてみると、瑞垣が、とても温かい眼差しで海音寺を見つめていた

「・・・愛してるで、海音寺」
「み・・ずが・・・き・・・」
その時、海音寺の体からわずかに力が抜ける
その隙を、瑞垣は見逃さなかった
ゆっくりと動いていたものが、一気に奥へと進んでゆく

「あぁぁっ!・・は・・・ぁっ、あぁっ」
海音寺は、羞恥心も忘れて喘いでしまう
もう、痛みなんて感じていられない
それ以上の衝動が湧き上がって来る
「もっと、乱したるからな・・・」
中の物が、だんだんと激しく動き始める
体がとても熱くて、もはや、目の前でその熱を与えてくる瑞垣の事しか頭になかった

「あ・・・ぅっ・・・ああっ・・瑞・・・垣・・・・」
耐えきれずに瑞垣の首に腕をまわし、名前を呼んだ
「海音寺・・・」
呟きと共に、熱いものが、最奥を突く
もう、耐える余裕はなかった

「あぁっ・・・う・・・ぁ・・あああっ―――――!」
「―――ッ・・・」
中に、熱い液体が注がれる
それがおさまった後、痛みを与えないように、入っていた物がゆっくりと引き抜かれた

「はぁ・・・は・・・ぁ・・・」
海音寺がふっと力を抜くと、とたんに大きな疲労感に襲われ、瞼を閉じていた



海音寺が起きた時は、もう外が薄暗くなっていた
まだ、少し体がだるい
あんなことするつもりで来たわけじゃなかったのに
思い出すだけでも、また熱があがってきそうだった

「一希ちゃん、お目覚め?」
あんなことをした等の本人は、何ら変わりない笑顔で海音寺の隣にいた
「何で、いきなりあんな事したんじゃ
いつもは・・・その、急には・・・せんじゃろ・・・」
「あー・・・それはやな」
瑞垣はバツが悪そうに頭を掻いた後、恥ずかしげもなく答えた

「もう一回ヤらせてくれたら教えるで」
「っ・・・!あ、あほっ、調子に乗んなっ!
・・・そ、そろそろ親帰ってくるやろ、俺、帰るし、じゃあな!」
海音寺は顔を真っ赤にしながら部屋を出ていった
その後ろには、ちゃっかりテトラがついていく

「にゃーん」
「お、パパイヤ、今日はお前のお陰でいー事できたわ」
擦り寄ってきたパパイヤを撫でながら、次はどういう風に乱してやろうかと
瑞垣は、今から怪しい笑みを浮かべていた  




―後書き―
読んで頂きありが・・・いやもう、これスルーで結構なんですけども(汗)
満を持して、このサイトを代表すべき恥作品をうpしました・・が
昔の作品って、読み返すとなんでこんなに恥ずかしいものなんでしょうかね・・
これ書いてた頃は、文章打つたびに赤面しそうになってたなぁ・・・(遠い目)
今では・・・ねぇ、平気になっちゃったもんなぁ・・・慣れって不思議だよ、本当に・・・(さらに遠い目)